テナント救護支援の早期化へ向け災害ポータルサイトが稼動、森ビル
森ビルは4月から、オフィスビルや商業施設、賃貸住宅を対象とした、災害時の人命救護や事業継続に迅速に対応するための情報収集システム、「災害ポータルサイト」の運用を始めた。
震度5弱以上で起きる地震被害の情報を収集する従来のシステムと、日常災害に対応する新しいシステムを統合した、独自開発のサイトだ。
日常災害は、エレベーター閉じ込め被害、風水害、震災以外の広域同時多発災害などを対象とする。
従業員の安全確認とテナントの事業継続がサイト構築の目的だ。そのため、災害発生後の被害を正確・迅速に把握して、救援活動や事業復旧の早期化を目指す。情報を共有することで、被害が広範囲に及ぶ大災害も、場所や状況に合わせた適切な初期活動を可能にする。被害データは、各物件の管理者が収集する。
ビル管理や警備などの協力会社を含めた従業員1138人の安否と、稼働中の117物件の被害が中心となる。未稼働の約300物件で被害が発生した場合は、サイトに追記する。住居棟の入居者の安否も1戸ごとに確認し、被害件数についてサイト上で情報を共有する。
毎月1日に防災訓練を実施して、運用精度を高めるほか従業員の情報を更新する。
災害ポータルサイトは全事業所で確認できるほか、一部の社員は自宅からサイトにアクセスできる。夜間や休日でも、就業時と変わらない災害対策を行うことが狙いだ。
【ケンプラッツ 2008年5月2日掲載】